ちょうど心霊相談をインターネット経由で受け始めた時期の話。
1件の相談メールから始まりました。
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『初めまして。ash様。自分はYと申します。
この度、是非とも助けて頂きたく思いメールさせていただきました。
幼い頃から心霊体験には合っていたのですが、非常に悩まされるようになったのは祖母がなくなってからなんです。
祖母は少なからず憑いたら祓うような力があり、きっと祓ってくれていたんだなとは思うのですが。
良く可愛がられてたんですけどね。3年前に亡くなってしまいました。
その後、なんだかんだとありながらも結婚をして、子供も生まれたんですが。
今は独り身になってしまいました。
1年以上前に妻と子供を交通事故で亡くしてしまったのです。
その後も何かに憑かれる事が多くなり、電話帳で調べた霊能者の団体から紹介されたおばあさんに見ていただいてました。
しかし先日、相談をしていたそのおばあさん霊能者の方が倒れてきた墓石の下敷きになって亡くなってしまったのです。
その霊能者のおばあさんが所属していた団体に別の方を紹介してもらったのですが、イマイチ信用ができなくお金だけが出て行く事になっていて、途方にくれていた時にash様のサイトにたどり着きました。』
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このメールを見たときに、言いようのない恐怖感がどこからか襲ってきたのを今でも覚えています。
普段の相談メールならば、なにかしらヒントが頭に断片的ながらも浮かぶのに、まるで何かが邪魔をするかのように、霧にまかれているかのように感じたからです。
「これ、、、、ひとつでも間違えたら死ぬかも、、、、」
それだけが確実にわかった事でした。
Yさんは関西圏にお住まいで、そう簡単にお会いできる場所ではなかったので、まずは電話でお話を聞く事から始まりました。
Yさんは関西弁のせいか、色々とあった割には、明るい人だなというのが第一印象でした。
一通り初めましての挨拶を済ませると、早速本題に入り始めます。
ash
「あまりにも複雑に要因が絡み合っててハッキリしないので、順番に確認させて下さい。まず、その霊能者のおばあ様は墓石の下敷きって、、、、あんまりないですよね(汗)?」
Yさん
「そうなんですよー。びっくりしちゃって。具合が悪い日が続きまして、これは何かが憑いてるって実感あったんですよね。それでいつも通り相談をした次の日に、、、。
なんでもお墓に行った際に急に墓石が倒れてきたそうで。それで亡くなられたそうなんです。
別の先生も紹介いただいたんですが、全然よくならないんですよ。」
Yさんは本当に色々と体験(霊的にも現実にも)をしている事を電話づたいで聞かせてくれました。
・小さい頃から心霊体験は重ねてきていたそうで、その度にYさんの祖母が助けてくれていた。
・Yさんの祖母はその後病気でこの世を去った。
・奥様とお子様はYさんが運転する車で事故にあい、奇跡的にYさんだけが生き残った。
・他の霊能者に言われてご先祖様のお墓参りに行って、行った後から体の不調が続いている。
・いま現在も体が重く、突然電気が切れたりなどの不思議な現象が続いている。(この話の時は部屋をなにかが通っているイメージが湧いていました)
・飼っている犬たちが、たまにおびえたように泣きわめく時がある。
・飼い犬の内の一匹のドーベルマンが突然ガンに侵されて長くない。
ここまで聞いておきながら、霊的要因が何も見えない。肩透かしを食らっているようでした。
でも、確かに色々な出来事が起こりすぎている。偶然ではあるものの、、、。
そう思案しながら、なにげに床に目がいった時の事でした。
床に転がっていた消しゴムがピョ~ンピョ~ンと飛んだりはねたりしてるじゃないですか。
「うわっ」と思わず叫んだ瞬間、バチンッ!!と大きな音とともに部屋の電気が切れてしまったのです。
電話を一旦お切りして、部屋の電気部分をよく見てみると、蛍光灯が片側だけ外れていました。
蛍光灯をはめなおしたらすぐに明るさをとりもどしたのですが、、、。
それまで心霊体験はしてきたといえるものの、ポルターガイストばりな現象は初めてで、さすがに恐ったですね(苦笑。
すぐに電話をかけ直しましたが、ash以上にYさんが怖がってました。
気を取り直し、まずは問題をあぶりだす為に、般若心経を写経して頂く様にお願いしました。
あまり意識はせずに写経を数枚してもらい、できたらash宛に送ってもらう事に。
その間、護りとして眷属を派遣をする事にしました。
その数日後。
ashが会社からの帰り道、夜20時位でしたか。最寄の駅を降りると、ポツポツと雨が降り始めてきてました。
そこへ、突然電話が。
Yさんからでした。雨は強くなる一方だったので小走って聞いていました。
Yさん
「実は写経と一緒に送る写真を知り合いに撮ってもらってたんですが、、、、その知り合いが今日、突然死んだと今連絡が入りまして、、、、、」
その時、突然ガシャーーーンッと近くに落雷が。
思わず土砂降りの中、立ち止まってしまいました。
Yさん
「自分と関わった人が二人じゃないですか!死んでいくのは偶然じゃないですよね!?」
ash
「落ち着いてください。突然の事で驚くのはしょうがない事ですが、、、今はまだなんとも言えない状況ですから、落ち着いてもらって、今は写経を送ってもらうしかないんです。」
Yさん
「そそそうですよね、、、。すいません、取り乱してこんな電話してしまって。」
なんとか落ち着きを取り戻してくれた様子でした。
”次は自分の番”。
土砂降り、落雷がashの人生に終わりを告げてるのではと思うように降り注いだ夜でした。
数日経過して写経が到着。
早速、写経を元に霊査しながらYさんと電話越しで話をする事に。
まず一番最初にでてきたのが先祖霊。
これは眠りについていた先祖霊をわざわざ起こしてしまっているようでした。
後に確認すると、やはりYさんは他の霊能者に言われてから、先祖供養の名のもとに行なっていたそうです。
たとえお墓参りがおざなりになっていたとしても、その時点で眠りについていれば問題がないわけです。
その状態のところへなんの影響もでてないのに”影響するのやめてください”なんて言われては、ご先祖様も怒ってしまいますよね。
中途半端な先祖供養ならば、しないほうがマシなのです。
その旨をまずYさんに伝え、Yさんのできる範囲での供養を続けていただく事にし、あぶれてしまったものはashで代わる事に。
真新しい問題であった先祖霊の事がクリアになった途端に、Yさんの生まれ持った資質が明らかになったのです。
観音。
俗に言う観音様のもつべき力がYさんの資質にあったのです。
救いを求める霊がYさんのその資質に惹かれ集まってしまう。
そして何かがこの世界でいう”良いもの”を潰そうと働く力がかかっていたのです。
人の生き死にはそれは巧妙にかつ入り組んでいるものだから、決して結びつける事は正しいとは思わないのですが、そのYさんのもつ良い力が狙われていたのは確か。そしてそこに影響をしている繋がりを絶とうとする力。
うまく伝わったかはわからないが、 一通り話し終わると、Yさんはなにかを納得したかのような返事でこう言いました。
Yさん
「その力というのは、死ぬまで付き合わなければいけないのでしょうか?なおらないんですか?」
その質問にはすぐに回答できませんでした。
ただ、お会いして実際、家の方もみないとダメだろうという事もあり、会うまで時間をくれませんか、とお話するにとどまりました。
写経が届いたおかげで、色々な問題が浮き彫りに。
前述の先祖霊、Yさんの資質により頼ってきた霊達、後はっきりとは確定できないが、家の中を道が貫いている感覚がある。そして観音の力。
一番早いのは、Yさんが修行をして観音の力を自分のものにする事。
でもそれをしてしまえば、一生霊という世界と付き合っていかなければいけなくなる。きっと本人はそれを望んでいない。
そうなると行なえる方法はひとつ。
そこから数日、ashは観音経を一巻写経し、観音の力に体を慣らしていました。
数週間後、別件で岐阜まで行かなければならなかったので、その日にあわせ処理を行う日を決めました。
いざ関西へ。
某駅で待ち合わせしたYさんは、心霊とは無縁そうなイケメンでした(笑
しかし、パッと見で明らかに寄ってきたのであろう霊達が山のようにかぶさっていました。
本人には言わずにかぶさっている関係のない霊達を切り離す。
しばらく車を走らせているとYさんが急に
Yさん
「なんか、ずーっと頭が痛かったのが急にサーーーっと引いたんですけど、なんかしました?」
ああ、そこまでわかる人なんだなぁと、あらためて実感しました。
Yさん宅はマンションの半地下1階に位置してました。
そしてよりによって、そこは地脈と呼ばれる力の流れに直撃している位置でした。
こんなものが部屋を突き抜けていれば、飼い犬達も不安定な状況にならざる得ないですね。
まずは地脈の流れを変える事から開始しました。
この場合の地脈は堰き止める事に。移動させてもまた元に戻ってしまう可能性が高かったからです。
小1時間程で処理を終え次の段階に。
そう、問題の観音の力の処理。
Yさんの中にある観音の力を抜いて、ashにて回収するという方法で対処する事にしました。
Yさん「これで終われるんですね、、、、」
ため息まじりでYさんが一言発したのを今でも覚えてます。
そう、Yさんが心霊で悩まされるのも、何かに持っていかれる事もなくなったんです。
観音の力
あまねく衆生を救うために存在する力。
その力の方向の為、迷える霊は救いを求め、
その存在をよしとしない存在は、闇に引き釣り込もうとする。