■相談内容:
Fさんが友人と2泊3日の京都旅行に行った時に、事は始まりました。
嵐山、金閣寺、清水寺など各名所をまんべんなく観光をしていたそうです。
その最中、Fさんと友人は数々の霊現象を体験する事に、、、、。
Fさんと友人が、京都からはずれの位置に建つお寺に向かう道中、突然胸の苦しみと共に呼吸困難にあったそうです。
何か得体のしれないモノがFさんの体を通り抜けたのをはっきり感じたそうです。
宿泊先のホテルでは、宿泊初日にFさんが金縛りにあってしまったとの事。
翌日、今度は一緒にいた友人が、睡眠中突然足を引っ張られ、右の膝から下が腫れあがってしまったそうです。
その腫れは旅行から帰ってきてもなかなか治らない。
実はFさんがこのホテルを利用するのは2回目。
前回の宿泊時、一緒にいた別の友人がインフルエンザにかかり、旅行を途中できりあげて帰ってきた経緯があるとの事。
さらにFさん本人はその帰り道、駅で転んでしまい、右足首を剥離骨折してしまうという出来事があったそうです。
今回、Fさんは、恋愛に効果があると本で紹介されていた、とある神社へ友人と赴いていたそうです。
その神社は住宅街にあるが、雰囲気的に暗く、神社内の建物には落書きが幾つもされていたとの事。
有名どころの神社のような雰囲気は全くなく、とにかくその場から早く離れたいという気持ちでいっぱいになったという。
それでも恋愛成就に効果があると本に紹介されていた『言い伝え通りのまじない』を行なったとの事。
そういった事があった旅行から帰宅後、頭痛、体が重い、突然涙がでてくる等の症状に加え、いわれのない脱力感に襲われ続け、部屋の空気もどんよりしている感じが続いていたそうです。
□霊視内容:
話を聞いた段階で、5体程の霊の存在をキャッチ。
まずは、ホテルで拾ったと思われる2体。弱々しく、姿をキャッチしにくかった。
サラリーマンの男性と、女性の霊。男性は火事に巻き込まれた感じであり、女性は水難事故で亡くなられていたようでした。
ホテルでの霊現象はこの2体が原因。
ただし、初めて訪れた時の友人のインフルエンザと、本人の剥離骨折については霊的影響かどうかは、わかりませんでした。
次に、かなり徳の高い、指導者的立場であったと思われる武士の霊ともう1体。
体に出ている不調はこの2体が原因。
これについて確認すると、名所『血天井』に行ったとの事。
その際に、連れてきてしまったようです。
そして、最後に行った、とある神社で拾ってしまった女性の霊1体。
恨みの念が特に強く、Fさんに一番影響を与えていました。
江戸末期から明治の時代あたりの頃。
結ばれるはずの男性を妹に取られた恨みから、実の妹にはずみで呪詛を行なったものの、自分に呪詛が返り、それが原因で命を落としていました。
そういった背景がある為か、Fさん本人には、特に男性関係に対する心理的影響を与えているようでした。
Fさんは実際、その当時、好意を持っている男性に関わる女性全てに対し、異常なまでの嫉妬心をいだいていたそうです。
恋愛がうまくいってないという事に加え、『おまじない』を心底信じて行なった事で、その女性の霊と波長があったという事で憑いてしまったのです。
尚、Fさんは相談を受けた帰り道、電車でうたた寝をした時に、見た事の無い女性が睨みながら目の前に現れると言う現実と見間違える程リアルな夢をみたそうです。
■解決内容:
まず、Fさんと友人2人に数枚、写経をしてもらいました。
その間、相談者の護りの為に眷属を派遣。
ホテルでの2体は除霊により切り離す。
血天井での2体の内、1体は浄化の過程を踏める程、話が通じる者でした。
もう1体と共に一旦血天井へ戻ったのち、浄化へと辿るようでした。
なぜ憑いてきたかと問うと『その者(Fさん)が妻であった女性に似ていた』との事。
最後にもっとも強く影響していた女性の霊。『きよみ』と言う名の女性。
あまりにも恨みが強い事、自分が放った呪いに呪縛されている事で、浄化できずにいた。説得が通じない状態でした。
Fさんに写経を行なってもらった事で、まず恨みに関しては話ができるまでになっていました。
呪縛に関しては、きよみ自身への呪詛による呪縛を一旦、Fさんへ向ける事によって解放させる事に。
もちろん、Fさん自身に向ける事はできないので、身替わりとなる物として、いらないハンカチをいただき、それに呪詛を向ける。
そして、呪詛の念と共に、ハンカチ、写経を共に焼きつくす。
これにより、きよみを縛る呪詛は消え、きよみ自身も浄化の道をたどる事ができたのです。
以上により、相談、処理共に完了。
□後日談:
きよみが浄化へと至る際、浄化した事をFさんへ知らせるようにしたところ、Fさんの夢にでてきたそうだ。
Fさんは夢の中できよみと会ったが、その時に、Fさんのその時の恋愛感をつつかれ、『本当にそれで良いのか?』と諭されたそうだ。
また、さらにその数年後、ashも問題の神社へ赴いてみたところ、神社は石碑や案内版が設置され、落書きも消されており、きれいに整備され明るい神社になっていた事にはさすがに驚きました笑。